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モバイルバッテリーの正しい捨て方とは?安全に処分するためのポイント

モバイルバッテリーは、スマートフォンやタブレットなどを外出先で充電できる便利なアイテムですが、長期間の使用により劣化することもあります。そんなとき、正しい方法で処分することが重要です。

新しいモバイルバッテリーを買って、以前使っていたモバイルバッテリーが有るけれどどうすれば良いのか?と思ってる人も多いのではないでしょうか?

この記事では、モバイルバッテリーの捨て方や注意点、環境に配慮した処分方法について詳しく解説します。

目次

モバイルバッテリーを捨てる前に確認すべきこと

モバイルバッテリーを捨てる前に、まず使用可能かどうかを確認しましょう。まだ使える状態であれば、別の方法でリサイクルやリユースを検討する価値があります。

モバイルバッテリーがまだ使用可能かどうかを確認するためには、以下の手順やポイントをチェックすることが重要です。

フル充電ができるか
モバイルバッテリーをフル充電してみて、通常の時間で満充電になるか確認します。充電が遅い、またはフル充電にならない場合、バッテリーが劣化している可能性があります

電池の持ち時間
フル充電後にスマートフォンやタブレットを接続し、通常通り使用してみます。使用中に急激に電力が減少する場合や、以前よりも充電できる回数が減っている場合は、バッテリーの劣化が進んでいる証拠です。

バッテリーの外観をチェック

膨らみや変形
モバイルバッテリーの表面を確認し、膨らみや変形がないかをチェックします。バッテリーが膨らんでいる場合は、内部でガスが発生している可能性があり、これは非常に危険な状態です。このような場合はすぐに使用を中止し、適切な方法で処分する必要があります。

外装の破損
バッテリーの外装にひび割れや破損がある場合、内部が損傷している可能性があります。外装が壊れているバッテリーは、安全性が確保されていないため、使用を避けるべきです。

デバイスへの充電速度を確認

通常の充電速度
モバイルバッテリーを使ってデバイスを充電した際に、以前と比べて充電速度が明らかに遅い場合、バッテリーの出力が低下している可能性があります。通常の充電速度でデバイスが充電されるかどうかを確認しましょう。

複数デバイスの充電
もしモバイルバッテリーに複数のUSBポートがある場合、複数のデバイスを同時に充電してみます。これにより、バッテリーが依然として十分な電力を供給できるかどうかを確認できます。

バッテリーの寿命をチェック

購入からの経過時間
リチウムイオン電池の寿命は一般的に2〜3年です。購入からそれ以上の時間が経過している場合、バッテリーの寿命が近づいている可能性が高いです。この場合は、バッテリーの性能が低下していることが予想されます。

サイクル回数
モバイルバッテリーの充放電サイクル(バッテリーが0%から100%まで充電され、その後使用される一連のプロセス)は、通常300〜500回程度が寿命の目安とされています。頻繁に使ってきたバッテリーは、このサイクル回数に達しているかどうかを確認すると良いでしょう。

モバイルバッテリーの動作チェック

異常発熱の確認
使用中や充電中にモバイルバッテリーが異常に熱くなる場合、内部に問題がある可能性があります。通常の温度を超えて熱くなる場合は、安全性を確保するために使用を中止するべきです。

充電ポートの状態
USBポートやその他の接続端子がしっかり機能しているかを確認します。ポートに緩みや接触不良がある場合、バッテリーが正しく機能しない可能性があります。

バッテリー診断ツールを利用

一部の高機能モバイルバッテリーやスマートフォンには、バッテリーの状態を診断する機能が備わっている場合があります。また、外部アプリやツールを使用してバッテリーの健康状態を確認することも可能です。これらのツールを使って、バッテリーの劣化具合をチェックするのも一つの方法です。

これらの方法を通じてモバイルバッテリーの状態を確認し、まだ使用可能であれば引き続き利用し、劣化が進んでいる場合や異常が見られる場合は、安全な方法で廃棄することを検討してください。

モバイルバッテリーが安全かどうかの見分け方は?

モバイルバッテリーの安全性が気になる人におすすめの選び方は「PSEマーク」があるかどうかチェックすることです。

PSEとは「Product+Safety+Electrical appliance & materials」の略称で、「電気用品安全法」を満たしていることを示すマークのこと。テレビや冷蔵庫、モバイルバッテリーなど、様々な電気用品に表示されている。また、電気用品安全法ではPSEマークに届け出事業者名を併記することが義務付けられている。

リサイクル可能な方法の検討

使用可能なモバイルバッテリーは、リサイクルショップやフリマアプリなどで再利用されることが多く、廃棄する前にこうした方法を検討することが推奨されます。特に、最新モデルや高容量のバッテリーは需要があるため、捨てる前にリサイクルや寄付を考えると良いでしょう。

モバイルバッテリーの捨て方に関する法律と規制

モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を内蔵しており、これを不適切に廃棄すると環境や安全に重大な影響を及ぼす可能性があります。そのため、日本ではリチウムイオン電池に関する規制が定められています。

日本のリサイクル法について

日本では、「小型家電リサイクル法」が適用されており、モバイルバッテリーを含む小型電子機器は、適切にリサイクルすることが義務付けられています。この法律に基づき、自治体や指定業者によって回収が行われています。

リチウムイオン電池の扱いに関する規定

リチウムイオン電池は、適切に処理しなければ火災や爆発のリスクが伴います。そのため、リチウムイオン電池を含む製品を廃棄する際には、特別な注意が必要です。

多くの自治体では、これらの電池を含む製品の回収方法を定めているため、廃棄前に地域の規定を確認することが重要です。

モバイルバッテリーの安全な処分方法

モバイルバッテリーを安全に処分するためには、いくつかの方法があります。ここでは、代表的な処分方法を紹介します。

専門業者による回収

モバイルバッテリーの廃棄に特化した専門業者による回収サービスを利用する方法があります。これらの業者は、リチウムイオン電池の取り扱いに慣れているため、安全に処分してくれます。また、一部の業者では、家庭からの宅配回収も行っているため、手軽に利用できます。

家電量販店のリサイクルボックス利用

多くの家電量販店では、モバイルバッテリーや小型家電を回収するリサイクルボックスを設置しています。これを利用することで、不要になったバッテリーを適切にリサイクルすることが可能です。回収ボックスに投入する前に、バッテリーの絶縁処理を行うことで、さらに安全に廃棄することができます。

自治体の収集方法

各自治体では、小型家電やモバイルバッテリーの回収方法を定めています。多くの場合、指定された日に家庭ゴミとして出すことができるほか、自治体のリサイクルセンターに持ち込むことも可能です。

処分方法は地域によって異なるため、自治体のホームページなどで確認しましょう。

モバイルバッテリーを処分する際の注意点

モバイルバッテリーを廃棄する際には、安全面での注意が必要です。特に、火災や爆発のリスクを防ぐための対策をしっかり行いましょう。

火災や爆発のリスクを防ぐ方法

リチウムイオン電池は、衝撃や高温にさらされると火災や爆発の原因となることがあります。そのため、廃棄する際は、物理的な衝撃を避けるようにしましょう。また、廃棄時にはバッテリーが十分に冷えていることを確認し、直射日光の当たらない場所で保管することが推奨されます。

バッテリーの絶縁処理

モバイルバッテリーを処分する際には、バッテリー端子部分にテープを貼って絶縁処理を行いましょう。これにより、誤って電流が流れたり、ショートしたりするリスクを軽減できます。特に、リサイクルボックスに投入する場合や宅配回収を利用する場合には、この処理を忘れずに行いましょう。

水分や衝撃に対する対策

モバイルバッテリーは、水分や湿気に弱いため、廃棄時にはこれらから保護する必要があります。防水袋に入れるなどして、水分からの影響を防ぐことで、より安全に処分することができます。また、ゴミ収集車による運搬時の衝撃を考慮し、適切な梱包も重要です。

環境に優しいモバイルバッテリーの処分方法

環境保護の観点から、モバイルバッテリーをできるだけリサイクルやリユースすることが望ましいです。

リサイクルを促進するための取り組み

各地でモバイルバッテリーやリチウムイオン電池のリサイクルが推進されています。特に、自治体や民間企業による回収プログラムを活用することで、資源の有効活用につながります。リサイクルによって、バッテリーに含まれる貴重な資源が再利用され、環境負荷を軽減することが可能です。

不要になったバッテリーのリユース方法

使用可能なモバイルバッテリーは、再利用する方法もあります。例えば、フリマアプリやリサイクルショップでの販売、または寄付を通じて、まだ使えるバッテリーを他の人に譲ることができます。こうしたリユース方法を選ぶことで、廃棄物を減らし、資源の無駄を防ぐことができます。

まとめ

モバイルバッテリーの廃棄は、環境保護や安全性の観点から、正しい方法で行うことが求められます。使用可能かどうかを確認し、リサイクルやリユースが可能であれば、これらの方法を優先的に検討しましょう。どうしても廃棄する場合は、法律や規制に従い、安全に処分することが重要です。

この記事を参考に、モバイルバッテリーを正しく処分し、環境に配慮した行動を心掛けてください。モバイルバッテリーの適切な処分は、私たち一人一人の小さな行動が地球環境を守る大きな一歩となります。

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