モバイルバッテリーは手荷物として持ち込める?航空会社のルール【2024年最新】

旅行や出張の際、スマホやタブレットの充電切れを防ぐためにモバイルバッテリーを持ち歩く人は多いでしょう。しかし、飛行機に乗る際にはモバイルバッテリーに関するルールがあることを知っていましたか?

航空会社によっては手荷物として持ち込める容量や個数に制限があるため、事前に確認しておくことが大切です。この記事では、モバイルバッテリーを手荷物として持ち込む際のルールや、安全に運ぶためのポイントを詳しく解説します。

目次

モバイルバッテリーは手荷物として持ち込むことが基本ルール


モバイルバッテリーは飛行機内で使用されることが多いため、手荷物として持ち込むことが一般的です。預け荷物に入れることは原則禁止されています。なぜなら、モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を使用しており、万が一発火した場合に迅速に対応できるよう、手元に置いておく必要があるためです。

預け荷物に入れられない理由

モバイルバッテリーが預け荷物として扱われない理由は、貨物室内でバッテリーが発火した際、乗務員がすぐに対処できないからです。そのため、バッテリー関連のアイテムは必ず機内に持ち込み、自分の管理下に置くことが求められています。

機内での使用制限

飛行中、モバイルバッテリーを使ってスマホやPCを充電することは可能ですが、過度の使用は避けましょう。また、航空会社によっては、離着陸時の使用が制限される場合もあります。

飛行機にUSBポートのある機種もありますので、機内ではUSBケーブルを持参して充電等が可能です。

モバイルバッテリーの容量制限に注意!どの容量なら手荷物でOK?

モバイルバッテリーの手荷物持ち込みには容量制限があります。通常、容量はワット時(Wh)という単位で表示され、これに基づいて持ち込み可能かどうかが決まります。

一般的なモバイルバッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアワー)」という単位で記されています。
飛行機で提示されている条件は「Wh」なので、このままでは条件をクリアできるかどうかがわからないため、mAhからWhに変換する計算が必要となります。

100Wh未満のモバイルバッテリー

100Wh未満のモバイルバッテリーであれば、特に申請する必要なく手荷物として持ち込むことが可能です。この容量は一般的なスマホ用モバイルバッテリーに該当し、多くの旅行者が利用しています。

100Whは約27,000mAhとなりますので、通常販売されているものであれば大丈夫かと思いますが、事前に確認しておいた方が良いです。

100Wh~160Whのモバイルバッテリー

100Wh~160Whのモバイルバッテリーは、手荷物として2個まで持ち込むことができる航空会社が多いですが、確認した方が良いかと思います。

160Wh以上のモバイルバッテリーは持ち込み不可

160Whを超えるモバイルバッテリーは、飛行機への持ち込みが禁止されています。このため、長時間のフライトであっても、超大容量のバッテリーを持ち込むことはできません。

160WhをmAhに換算すると約43,200mAhとなります。43,200mAhが飛行機内に持ち込めるか否かの目安です。

航空会社によるルールの違い


モバイルバッテリーの持ち込み規定は航空会社によって異なることがあります。ここでは、主要な航空会社のルールを確認してみましょう。

全日空(ANA)
ANAでは、100Wh未満のモバイルバッテリーは個数制限なく持ち込むことが可能です。100Wh〜160Whの場合は、2個まで持ち込むことが許可されています。160Wh以上のバッテリーは持ち込み禁止です。

日本航空(JAL)
JALでも同様のルールが適用されており、100Wh未満のバッテリーは自由に持ち込めます。100Wh〜160Whの場合は、2個まで持ち込むことが許可されています。160Wh以上のものは、160Wh以上のバッテリーは持ち込み禁止です。

海外航空会社の規定
アメリカやヨーロッパの航空会社も基本的に同様のルールを適用していますが、航空会社によっては個別の制約がある場合もあるため、事前に各航空会社の公式サイトを確認することが重要です。

モバイルバッテリーを手荷物に入れる際の注意点

モバイルバッテリーを安全に運ぶためには、いくつかの注意点があります。飛行機内での安全性を確保するためにも、以下の点に気をつけましょう。

バッテリーの状態を確認する
損傷したり膨張したモバイルバッテリーは持ち込みが禁止されることがあります。特に古いバッテリーや長期間使用していないバッテリーは、事前に状態を確認してから持ち込みましょう。

端子のショートを防ぐ
モバイルバッテリーの端子部分が金属と接触しないよう、専用のケースやバッグに入れることを推奨します。これにより、ショートや発火のリスクを減らすことができます。

適切な場所に収納する
モバイルバッテリーは機内持ち込み時、すぐに取り出せる場所に保管しておくことが重要です。万が一問題が発生した場合、すぐに対処できるようにしておきましょう。

モバイルバッテリー Whの計算方法

自分の持っているモバイルバッテリーが条件をクリアしているかを知るための計算方法について説明します。

一般的なモバイルバッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアワー)」という単位で記されています。
飛行機で提示されている条件は「Wh」なので、このままでは条件をクリアできるかどうかがわからないため、mAhからWhに変換する計算が必要となります。

以下が計算式となります。

Wh=Ah(バッテリー容量)×V(定格電圧)

計算式には「Ah(アンペアアワー)」という単位が使われていますが、1Ahは1000mAhです。また、モバイルバッテリーの場合、リチウムイオン電池の定格電圧は3.7Vなので、Vにはこの数字を当てはめます。

仮に、ご自分のモバイルバッテリーが5000mAhだとして計算してみましょう。
5000mAhをAhに変換すると、5Ahとなります。これを計算式に当てはめると、5×3.7=18.5
5000mAhのリチウムイオン電池のWhは18.5となります。

この数字は、機内持ち込みの条件の一つである100Wh以下をクリアしていますから、持ち込みできるということになります。(100Whは約27,000mAhとなります。

参考までに、持ち込み容量の上限となる160WhからmAhを計算すると、160=Ah×3.7 
Ahは約43.2です。mAhに換算すると約43200
つまり、43,200mAhが飛行機内に持ち込めるか否かの目安ということになります。

一般的なモバイルバッテリーの容量(mAh)からWHへの早見表

mAhWh
5,00018.5
10,00037
20,00074

モバイルバッテリーの手荷物持ち込みに関するQ&A


最後に、よくある質問とその回答を紹介します。モバイルバッテリーの持ち込みに関する疑問を解消し、安心して旅行を楽しみましょう。

Q: モバイルバッテリーは何個まで持ち込めますか?
A: 100Wh未満のモバイルバッテリーであれば、多くの航空会社では個数制限がありません。しかし、100Wh〜160Whのバッテリーは2個までに制限されていることが一般的です。

Q: モバイルバッテリーの容量はどこで確認できますか?
A: モバイルバッテリーには、通常「Wh」または「mAh」と記載されています。Whが表示されていない場合、mAhを使用して計算することが可能です。(例: 3.7Vのバッテリーで5000mAhなら、計算式は「5000mAh × 3.7V ÷ 1000 = 18.5Wh」となります。)

Q: モバイルバッテリーをフライト中に使っても大丈夫ですか?
A: 多くの航空会社で、モバイルバッテリーは飛行中の使用が許可されていますが、離着陸時には使用を控えるよう指示される場合があります。また、長時間使用しすぎないように注意が必要です。

まとめ

モバイルバッテリーを手荷物として持ち込む際は、容量や個数、航空会社のルールを確認することが重要です。
特に100Wh以上のバッテリーには制限があるため、事前に確認してから旅行に臨むと安心です。また、安全に運ぶためのポイントを押さえて、快適な旅行を楽しんでください。モバイルバッテリーを正しく管理することで、トラブルなく移動できるでしょう。

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