近年、健康や美容に役立つとして、注目を集めている腸活。
腸内環境を整えることで、便秘解消や免疫力アップ、ダイエットなど、さまざまな効果が期待できます。
腸活には、食事や運動などのさまざまな方法がありますが、今回は、腸活におすすめの飲み物について詳しく解説します。
腸活とは?
腸活とは健康な身体を手にいれるために、腸内環境をより良くする活動のことです。
腸内の善玉菌、悪玉菌、日和見菌を理想のバランスに保つことで免疫力を高めたり、質の良い睡眠が取れるようになったり、痩せやすい体質になるなどの効果が期待されます。
腸活といえば食生活や運動が注目されがちですが、腸に良い成分が含まれたドリンクを飲むこともおすすめです。
普段の水分補給を腸活に適した飲み物に変えるだけで、気軽に腸活を始める事ができます。
腸活に良い飲み物を取り入れる事により、水分補給以外にもお通じをスムーズにするはたらきが期待できます。
腸活におすすめの飲み物
普段の生活に無理なく摂取できる腸活におすすめの飲み物をご紹介します。
食事や運動に加えて、腸活に良い飲み物を取り入れる事で生活の改善が期待されます。
水
水は腸活に欠かせない要素です。
1日1.5リットル程度の水分をこまめに摂取すると、お通じがスムーズになるため便秘がちな方におすすめです。
身体に必要な水分が不足すると便が硬くなり、便秘を引き起こす原因になりかねません。
腸に刺激を与えるために冷たい水を飲まれる方もいますが、冷たすぎる水は胃腸に負担がかかるので常温の水がおすすめです。白湯を飲むと身体の芯から温まり、代謝アップが期待できます。
ハーブティー
リラックス効果のあるハーブティーは腸活にも効果的です。
特に、ローズヒップティーには熱に強いビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCを含む3種ビタミン(C、B2、B6)には悪玉菌を抑制するはたらきがあるといわれているため、腸活にぴったりです。
腸活をしながらリフレッシュしたいときは、タンニンやカフェインが少ないハーブティーや玄米茶などがおすすめです。
食物繊維が入った飲料
食物繊維を含む飲料は、腸内の善玉菌を増やし、便通を促進します。
特に難消化性デキストリンを含む飲み物は、腸内環境を整えるのに効果的です。
不足しがちな食物繊維を補うために、難消化性デキストリンなどが含まれた特定保健用食品や機能性表示食品を取り入れるのも良いです。
難消化性デキストリンは、とうもろこしのでんぷんから作られた食物繊維で、腸内で善玉菌のエサになったり、善玉菌が住みやすい環境に整えたり、自然なリズムで排便できるようにするはたらきを持っています。
粘性や甘みが少なく、ほぼ透明なので飲み物に加えても違和感がありません。お茶や炭酸飲料に添加されているものならコンビニでも手軽に購入できますし、パウダー状の難消化性デキストリンであれば、普段の飲み物に加えるだけで食物繊維を補給できます。
乳酸菌飲料・ヨーグルト飲料
乳酸菌やビフィズス菌を含む飲料は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制する効果がありますが、乳酸菌やビフィズス菌は腸内での生存期間が短いため定期的な摂取が推奨されます。
飲むヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌入りの飲み物を飲むことで、腸内の善玉菌を増やしたり、悪玉菌を抑制したりする効果が期待できます。
ぬか漬けや納豆などの発酵食品からも善玉菌を取り入れることができますが、食事の準備が面倒なときは乳酸菌飲料で手軽に補うのもおすすめです。
ヨーグルトについてはこちらでまとめています。
ココア
ココアに含まれるカカオポリフェノールには腸内環境を整える働きもあるため、ココアを飲むことで便秘解消が期待できます。 ココアに含まれるリグニンという食物繊維は不溶性のため、水分に溶けずに便のかさを増やすことで腸壁を刺激し、便通を促進します。
ただし、ミルクココアは砂糖や乳製品が添加されているので摂り過ぎないように注意しましょう。
ココアについて詳しくまとめています。
イヌリンが、お腹の調子を整える
バンホーテン ピュアココアに、水溶性食物繊維イヌリンを配合した、甘さ控えめで本格的な味わいのココアです。イヌリンには、ビフィズス菌を増やして腸内フローラを改善し、お腹の調子を整えることが報告されています。機能性表示食品
コーヒー
コーヒーオリゴ糖は主に腸の働きを助ける作用があります。
他の働きとして、コーヒーオリゴ糖は消化されにくいので腸まで届き、腸内にいる乳酸菌やビフィズス菌のエサとなります。 お腹の中の善玉菌が増えて腸の働きが活発になり、お通じが良くなります。
コーヒーについて詳しくまとめています。
AGF ブレンディ 毎日の腸活コーヒー
整腸効果を有するコーヒー豆由来の成分“コーヒー豆マンノオリゴ糖(コーヒーオリゴ糖)”を配合した機能性表示食品。1日2杯を2週間飲むことで、「ブレンディ」のおいしさをそのまま味わいながら“お通じ”の改善効果が得られることが特長となっている。
スムージー
野菜や果物を使ったスムージーは、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、消化しやすい形で野菜やフルーツの栄養素をまるごと摂取できるため、腸活に適しています。
ただし果物には糖分が含まれているため、ミルクココア同様、飲みすぎには注意しましょう。
さらに、スムージーを作る過程で野菜の繊維がこまかく粉砕されるので、そのまま野菜や果物を取るよりも消化しやすくなります。果物の甘みが加わると飲みやすくなりますが、糖分の取り過ぎにつながるため飲み過ぎないように気をつけましょう。
腸活に向かない飲み物
お茶の渋み成分であるタンニンを摂り過ぎると、胃腸に悪影響を与える可能性があると報告されています。
タンニンは酸化しやすい性質があり、すぐにタンニン酸に変化してしまいます。タンニン酸にはタンパク質を凝固させるはたらきがあり、胃粘膜に悪影響を及ぼすため、空腹時にお茶を飲むのは避けた方が無難です。
タンニンはお茶のほかにも、コーヒーや紅茶などにも含まれているため、摂取量には気をつけましょう。
コーヒー、エナジードリンク、特定のお茶など、カフェインを多く含む飲み物は適量を守ることが重要です。
まとめ
腸活におすすめの飲み物は、水、ハーブティー、難消化性デキストリンなどを含む飲み物、乳酸菌飲料、ココア、スムージーなどです。食物繊維を補給しやすく、善玉菌のエサになるオリゴ糖を効率良く摂取することが重要です。
ただし、タンニンが多いお茶やコーヒーなどの摂取頻度が多いと胃腸に悪影響を及ぼすおそれがあるため注意が必要です。腸内環境を整えて便秘を防ぐには、水分補給も大切なので、1日1.5リットルを目安にこまめに摂取していきましょう。
腸内環境を改善し、健康的な生活を送るためには、適切な飲み物の選択が不可欠です。